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Posted by ミリタリーブログ at

2016年02月28日

2016.02.28 貸し切りゲーム @さとうさんち

貸し切りゲーム@さとうさんち。本日はリアカン縛りのゲームです。

主催の独断で分けたナイロン組VSベテランゲーマー組ゲームでは、ナイロン側のチームプレーで圧勝したり、ベテラン勢のたくみなプレーに一人、
また一人とナイロン側が狩られて全滅したり。
CCTが出動していたのでゲーム中は空爆要請の無線が飛び交います。ナイロン組はコールサインパッチを作っての参戦。

各人コールサインで無線呼び出しを。
ちなみにわたくしは「ウィザード03」(笑)。突然無線が途切れて行方不明になりそうです。






ネタゲームのゾンビ戦では撃たれたらゾンビ化して死なない、ただしゾンビは走れない、セミで腰だめのみ、弾が当たったら10秒間だけ動けなくなる、の
ルール。「うわ、うわ!ゾンビこっち来た!」「あいつもうあかん!」 パパパン!「・・・ヒット!(直後、周囲の味方がクモの子を散らすように逃げ出す)」
すぐ隣の仲間が被弾するとゾンビになるので、もはや阿鼻叫喚、敵味方どころではありません。気が付いたらフィールドがゾンビだらけに(笑)。








お昼はSajitaskie氏特製の味噌ラーメン(現地で作る)。大雑把な性格の南隊長が作る繊細な燻製と、これまた繊細なローストビーフ(これも現地で)。
ピザ(ワイルド先輩のワイルドピザ 炭火で焼き上げます)。ダッジオーブンで作る焼きそば、など。
舌鼓をうちつつ、好き者が集まった今回は終始、ナイロン話やら×××とか△△△△とかの密談を・・・。












楽しい一日でした。  

Posted by ムラカミ at 23:31Comments(2)サバゲ

2016年02月27日

警視庁のPCサイレン

今日はミリタリーと全く関係ないですが・・・



二時間ドラマによくある光景。

クライマックスは、景勝地の海岸。
断崖絶壁にたたずむ一組の男女と、その向かい側にはうつむいた女。
推理趣味の女将(片平なぎさ)と、その幼馴染の探偵(船越英一郎)が、ついに真犯人を追い詰めた。
こらえきれず、涙ながらに事の次第を自供する女。
一通り話し終えたころ、おっとり刀で駆けつける、地元警察の凸凹刑事コンビ(西岡徳馬 + 渡辺哲、六平直政、でんでんなど・・・)。
近づいてくるパトカーのサイレン。
ファンファンファンファン・・・

あれ、このサイレン。日頃よく聞くパトカーのサイレン(ウ~)と、違う。
少し前の定例ゲームの折、お仲間とこのサイレンの話になりました。ファンファンサイレンって
実際には存在しなくて、テレビや映画のなかだけなんじゃないの? って。
なので、今回はこのサイレンについて少し。








音でいったら、こんな音
https://www.youtube.com/watch?v=ap1lHuH-Tmc
こちらは貴重なサイレンアンプの動画
https://youtu.be/vglSqYiV0s4


このサイレン、過去に実在していましたが、今は使っていません。
事の始まりは昭和40年代。当時のパトカーのサイレンは今と同じ“ウ~”音でした。

当時はモーターサイレンが主流だったので、電子サイレンの現在とは音色とか周期が違いますが、
“ウ~”自体は同じようなもの。
しかしながらこの“ウ~”音、当時はうるさいとか、空襲警報みたいで嫌だとか
苦情が色々あったようです。当時の都知事がこの音を嫌っていたなんて話もありました。

そこで、警視庁が独自の音を開発して、1970年ころに新しいパトカーサイレン“ピーポー(ピーポン)”を採用。
これがファンファンサイレンです。何種類かのサイレンを試作し、音響関係や文化人、都民などにも意見を
聞いて、選定したようです。
採用当時、警視庁では“ピーポー(ピーポン)”と呼称していたのですが、上のyoutubeで聞く限り“ピーポー”では
ないですね(笑)。
電子音なのでなかなか音をあらわしづらい。さらにはその少し前から救急車もピーポー音に変わり、こっちは
文字通りのピーポーとして世間に浸透してしまっていました。ピーポーと言われると救急車のサイレンを連想
しちゃうので、警視庁の呼称“ピーポー(ピーポン)”はいろいろと紛らわしかったようです。
現場の人はファンファンサイレン、ホゲホゲ(ホガホガ)サイレン、警視庁サイレンなどとも言っていたようです。

ちなみに全面採用は警視庁(東京)のみ。
その他、大阪、京都、神奈川などで、ごく一部試験採用されたなんて話もあります。それ以外の地域、こちら宮城や福島など
地方の人間からするとなじみがなく、「テレビの中だけ」となってしまいます。

個人的な思い出ですが・・・子供のころ東京へ行った際に、目の前を三菱シグマの白黒PCが本物のファンファン
サイレンを吹鳴させながら通過していったのを鮮明に記憶しています。「すげぇ、ドラマとおんなじだ!!」と大興奮。
子供のヲタクは、今や本物のヲタクに・・・(笑)。

さらに余談ですが、85年くらいの列島警察24時で、北海道警察の白黒PCが事故現場へ緊走するシーンで
ファンファン音だった記憶があります。道警でも採用していたのか、あるいはもしかするとテレビ局の編集で、
後からSEを“盛った”のかな・・・?

当時のテレビは、こんな感じで音を盛ったりもしてました
日本列島縦断警察24時 91年 オープニング 冒頭の北海道警察のセドリック
https://youtu.be/q_A-UxhfYcw



これはホントの音みたい。警視庁二機捜四谷分駐 86,7年頃?
古き良き頃の警視庁の方面系無線が聴こえてきます
https://youtu.be/lb4hE-TXGGI

警視庁二機捜早稲田分駐 79年 ※なにぶん昔の番組ゆえ、
ショッキングな画像が流れます ご注意を
https://youtu.be/0SvuiuZigog
当時の警察24時といえば、ナレーションは田中信夫さんか久米明さんが鉄板でした。

さらに、貴重な当時のオープニング
https://youtu.be/YTYVSVmvVV8
https://youtu.be/SJQJSCVjxog


昭和57年の日航機羽田沖墜落事件。こちらはフジ。ニュース記録映像から。
冒頭に、おそらく機捜隊と思われる覆面車が一瞬。
機動隊の警備車の緊走はモーターサイレンですね。
https://youtu.be/r02h1thokcc


このサイレン、採用時には当時のモーレツ警視総監だった秦野氏のゴリ押しがあったようで、現場受けは
だいぶ悪かったようです。

佐々淳行氏の著書『日本赤軍とのわが「七年戦争」 ザ・ハイジャック』にこんな記述がありました。

(以下、引用)
 その頃、新しいもの好きの秦野章警視総監が岡本太郎画伯の助言を取り入れて、
 「警視庁のパトカーのあのウォーッというサイレンは文化的ではない。欧州のパトカーは、ピーポー、
  ピーポーという優しい音を出す。あの狂ったようなサイレンは全車取り替えろ」
 と言い出し、殆どの部下全員の反対を押し切って「ピーポー」に換装してしまっていた。
 いざ、羽田へ急行ということで「ピーポー、ピーポー」とパトカー君は緊急自動車のサイレンを鳴らすが、
 ドライバーたち、どかばこそ、誰もバカにして道を開けない。

(中略)

 「だから、あの時、警視庁の代表課長会議でオレはピーポーに反対したんだ。いわないこっちゃない」と。
 後部座席で憤慨してると、運転の巡査が「・・・ということなら、奥の手を使いますか」と呟いて、
 ダッシュボードの奥に手を伸ばした。何するの?とみていると、隠しスイッチを探り当てて、オンにする。
 すると「ピーポー」は忽ちとまって、昔懐かしいウォーッというパトカーのサイレンが鳴り始めたじゃないか!!

(中略)

 すると、大渋滞していた車たちが、右に左に無理に車寄せして、パトカーの通り道をあけてくれるではないか!!
 「ありがとよ、よく古いの、とっておいてくれたな」と、運転の巡査に礼を言うと、
 「あんなポンカン、ポンカンじゃ誰もどきやしませよ、やっぱりウーウーに限る」と運転の巡査も上機嫌。

(引用ここまで)


音色に威厳がないばかりか、ファンファンサイレンを使用しての緊急走行時には事故が多発していたようです。
音自体が聞き取りづらいのに加え、市街地では音が建物に反射するとどこからパトカーが近づいてくるのかが
分からなくなったのが原因のようです。
さらには時代と共に自動車の気密が向上していくにつれ、独特なファンファンの音は車内に伝わりにくくなったのも影響した様です。

運転している警察官も怖い、周りのドライバーも聞きづらい。でも上からは「使え!」と言われる。ということで
しばらくするとファンファン音と”ウ~”のサイレンを同時に吹鳴するようになりました。
先の警察24時の機捜隊の動画なんかは、まさにソレ。

このファンファン音、地域部(旧外勤部、警ら部)の各警察署白黒パトカー、自ら隊PC、刑事部~機捜隊の覆面車
だけが使っていたとか、交通関係や警備公安関係(機動隊など)では断固拒否されて使われなかったとか色々と
話があるようですが、さて実際は・・・?

80年代? トラ箱 警視庁鳥居坂泥酔者保護所
https://youtu.be/TW8mA1OjCUo



さて、問題があるものはやがて淘汰されてしまいます。このファンファンサイレンも平成元年頃に使用を取りやめる
こととなりました。
当時の新聞にその記事があり、それについてコラムニストの泉麻人氏が、“(新聞記事中の)パトカーのピーポー
やめます”、ってピーポーは救急車じゃないのか? “さらにはホゲホゲとも聞こえるというこの音を・・・”って、
そんなサイレン聞いたこともない。いったい何のことだ? といったことを著書に書かれておりました。
普通、新聞読んだら警察がピーポー?ホゲホゲ???ってなりますよね。全く分かりづらい。


実際には平成4年ころまでは使用されていたようです。
「平成4年東京永田町 首相官邸右翼車両突入事件」
https://www.youtube.com/watch?v=jncEWtGWUuE&list
(1:55付近) https://youtu.be/T4vV_EdksNM

2000年の中央道 日の出暴走阻止
https://www.youtube.com/watch?v=DtioYC1hPYw&index=40
4:04あたりで一瞬。 こんなに最近まで??? なんだかこれはテレビ局で盛っているっぽいですが・・・




さて、長々とファンファンサイレンについて書いてきましたが、いろいろ調べているうちに衝撃の事実を知りました。

救急車のピーポーサイレン、あれってサイレンでは無いそうです。

厳密には・・・という意味でですが。
道交法上では緊急自動車は“ウ~”音のサイレンだけ。そのため、救急車のピーポーは規定外になってしまします。
しかしながら、搬送している傷病者にウーウーいうサイレンはきつい、という理由で特例として優しいピーポー音を
認めているそうです。
となると、警視庁のファンファンサイレンも特例、って事でしょうね。
ちなみに救急車の交差点侵入時などの“ウ~”は1987年ころからだったと記憶していますが、やはりピーポーが
聞き取りづらく、交差点での事故が多かったからというのが理由になります。

こっちの本家ピーポー音、救急車の他に血液輸送車や医療関係の緊急車両で使われていますが、
90年代後半のJR東日本の保線用緊急車両でも使われてました。
栃木の宇都宮で、夜中に頻繁にピーポーピーポーと聞こえて、
救急車かと思って見てみると、白いハッチバックのバンのドアには緑のJRマーク。もちろん、緊急車両として赤色
警光灯を点滅させています。そばでは作業服姿の保線員が踏切トラブルに慌ただしく対応していました。宇都宮線
が止まっちゃう様なトラブルらしく、あっちの踏切からこっちの踏切へと、せわしなくピーポーピーポーと行ったり来たり。
これにはビックリした思い出がありますが、後にも先にもJRのピーポー音を見たのはこれっきり。\その後、他の地域
にて何度か目撃したJRの緊急走行では、パトカーとおんなじウーウー音になってました。
件の宇都宮のJRピーポー音、もしかして消防向けのサイレンアンプを積んでて、使わないはずのピーポー音の
ボタンを押してたのかな?


救急車 最近は変わった注意喚起サイレンが出ているようです パトライト社のアンプに標準装備? なんだかNYPDみたいです
https://www.youtube.com/watch?v=mKGcQXOvgRc&ebc=ANyPxKqgYioFkZApjl3xSDSScxq6w30vTy10YMN89NzhTAIFu4J2zoevSlKZVcoo7YlRGYxHQpg4_pKmAXOjbOkdiN8qCJzMmg

さらにはアメリカみたいなYELP音の消防車、救急車も出てきています。こちらも主に交差点などの注意喚起用。
結構、各地の消防で使われてるみたいですね。
千葉 野田市消防
https://www.youtube.com/watch?v=Ah-kL1Cgvng
これって西部警察みたいですね。


そのうち、警察もYELPを使い出したりして・・・  続きを読む

Posted by ムラカミ at 12:35Comments(8)法執行関係