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Posted by ミリタリーブログ at

2018年03月11日

14歳のニセ警官 アメリカ

LE好きな私が「おっ!」となってから絶句してしまった事件を、アメリカから。


カリフォルニア州サンバーナーディーノ郡の保安官事務所管内で同所の警察官(保安官助手)に
なりすましていた14歳が逮捕されました。サンバーナーディーノ郡といったら、例の
MINI14を装備しているSOだ。


押収品の画像からもわかる通り、なかなか本物をまねた装備です。さらには
祖父のSUV、フォードエクスプローラーを警察車両風に改造までしていたとの事。もちろん無免許。
これまでに最低2名の住民に警察官を騙り接触していたものの、それ以上の事件に
までは発展していない様。接触した住民は、14歳だともニセ警官だとも気づかな
かったとのことです。

(ABCニュース)
https://www.youtube.com/results?search_query=14years+fake+sheriff

なるほど、動画を見ると、これで家に乗り付けて来られたら、信じちゃうでしょうね。



押収された「コスチューム」。
キャップが安っぽいのですが(とはいえ実際にこのタイプも使われています)、リグはちゃんと
バスケットウェーブ。ラジオはモトローラのXTS5000で、これもLEあるある装備。ちゃんと
ハンドマイクにしています。銃はさすがに実銃ではなく、トイガン、ラバーガンみたいなの
だったそう。ほかにもARのフェイクガンまで。

日本の「LE」ゲーマーでは、たまに装備とか組み合わせが非常に残念な人がいますが、
この14才ったら結構観察してホンモノになりきっていますね(←不謹慎ですが)。


パッチもきちんとサンバーナーディーノ郡。バッジパッチも含めて、ebayで簡単に
手に入るとはいえ、いやはや。押収品にはSheriff、Deputy Sheriffのバッジもあったのだとか。


なんだかこのニュースを見て、もし私がアメリカに生まれていたなら、一歩間違えば同じ犯罪を
犯していたのではないだろうか、なんて思ってしまいました。俺も中高生の頃、映画やニュースに出てくる
LASDとかの制服、喉から手が出るほど欲しかったもんなぁ・・・(遠い目)。できればさらにマイナーな
ベンチュラ郡とかサンタクララ郡とかのほうが、なお良かった・・・。

14歳のこの子。人生まだまだこれからじゃん。ていうか、徘徊中に犯罪者に撃たれなくて良かったな、ホント。
現在は少年矯正施設に拘束されているとの事ですが、どうか更生して、良い人生を歩まん事を。
足を踏み外してキャッチミーイフユーキャンみたいな人生送るなよ!


さて、これが日本だと軽犯罪法の官名詐称、身分証を偽ると公文書偽造(行使)、などなど。
警職法がどうのと聞いたこともありますが、ちょっとそこまでは分かりません。
ずばりそのものもアウトですが、本物と間違えやすい容姿・名称もアウト(=どこまでを適用範囲
とするかは不透明)。「架空だからいい」と言っていた人がいたけど、それは間違い。どこからを
摘発するかなんて、当の取り締まる側の判断ひとつです。だから安直に線引きは出来ない。
警察官以外に消防や自衛官、政府、都道府県や市町村の機関職員などでも同様。

特にニセ警官(PM事案)は警察の信用を脅かすばかりか、公共の安全にかかわる事案であるため、
けっこうお巡りさんが本気になるって聞いたことがあります。信用が犯罪に悪用された例(こないだの博多の
金塊事件、三億円事件など)もありますし。
とある過激派のアジトからニセの警察手帳が出てきた(おまけに警察無線が解読されていた)瞬間から、
公安が総力を挙げて潰しにかかった、なんてこともありました。
上の14歳と同じようにニセ覆面パトカーで自主的に速度取り締まりをやって、本物に御用となった例もある
ようです。

これらの犯罪は一回やると、特殊な事案ゆえに一生お付き合いが続くようですね。  

Posted by ムラカミ at 21:32Comments(0)法執行関係